トロイダルトランス
先週末に少し時間ができたので、懸案だった DAC (FN1242-2)のアナログ部の
電源トランスを実験的に変えてみた。変更する前は通常の EI トランス、
18-0-18 0.2A のもので、変更後は写真のトロイダルトランスである。
このトランス、100VA のものを一個 500 円で入手したのだが、そこはそれ
くせがある。もともとは一次側 200V、二次側 24V という仕様。
100V 系で使えば 12V は取り出せる。
まぁ、トロイダルなので二次側を巻き直せば自由自在という意図で入手したもの
ではあるが。
で、無改造の状態でこれを二個使ってトランスを入れ替えてみた。
なにしろ、500mW も消費しないラインアンプ部分に合計 200W のトランスを投入
なので無駄というか余裕ありありではある。
結果はやはり良い。
まず、ボーカルの定位が飛躍的に良くなった。また、高域が伸びる。
無理なく高域のピークが再生できる、という感じ。
以下、いくつか試聴した曲の印象。
Tiffany/AmazingGrace
ボーカルの定位が良くなる。スピーカーが消える。高域が澄み渡る。
藤田恵美/Desparado
ピアノの低域が力強い。ボーカルの息づかいがよくわかるようになった。
チェロの低域がリアルすぎるほど。
岩崎宏美/PRIDE
ボーカルの定位はやはり良くなる。声も艶やかに。余韻が美しい。
バックの演奏とボーカルの分離も良くなる。
この後にもとのトランスに戻してみたがやはり違いはわかる。
プラシーボではなさそうだ。
意外だったのは、低域が改善されるものかと思っていたが、それだけではなく、
定位が良くなったという点。ボーカル物が好きな私としてはこれは重要だ。
というわけで、一度経験してしまうとやはり箱入れの前にトランスを
新調する必要がありそうだ…
さすがにこのトランスをそのまま入れるわけにはいかないので。
追伸:
秋月の3300uF/50V Nichicon/KMG(@25円)コンデンサを last buy で200個購入した。
ほぼこれで在庫は尽きたようである。
コンデンサとはいえ、さすがに200個あるとずしりと来る。
自作用途には数年はこれで持つだろう。
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