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Magnat Quantum 607

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はるばるドイツから到着した。
Vintage 120 の音を聴いて気に入ったので、試聴無しに輸入してみた。
最終的な結果はエージングの後でないとわからないが、120 に比べると
低域がはるかに豊かだ。今のセッティングだと曲目によっては出過ぎに
感じるほど。
到着してすぐに音を聴きたくて、TA-F555ESXIIのシングル接続で音出しを
した時には、「やっちまったか?」と思ったが、120 と同様に M-506R の
バイアンプ接続にしたところで期待した音になった。

どうも、Magnat はバイアンプ接続でかなり音が変わるように思う。
KEF iQ5, Aurasound LS-3B などではこれほど変わることはなかったのだが。

音の爽やかさという意味では、前掲の 120 + FT17H の方が好みだが
607 の音を聴いてから 120 + FT17H に戻るとやはり低域が物足りなく感じる。

高域の周波数特性上は、120 は 〜32KHz, 607 は 〜55KHz なので、607 には
スーパーツイーターは不要だろうなぁ、と考えていたのだがそれはそれ、
効果はありそうな気がする。
しかし、問題は我が家の斜め屋根の関係で、左側の SP の上には ST を置けない。
総じて、まだ大味な気がするスピーカーだが、これから使い込むにつれて
どう化けるか楽しみだ。
直近では、120 と比べると少し試聴距離をとったほうが良い結果に思える。


DSC09507.JPG

追伸: FT17H の置き位置は 120 の上のままで、607 の High 側に接続してみた。
効果絶大。オリジナルの 607 は 55KHz まで伸びていて、FT17H は 40KHz まで
(スペック上は)なのだが、ボーカルがぐんと前に出てくると同時に定位も
はっきりする。これは病み付きになるなぁ。

追伸2: 大掃除をしていたら、Vandersteen 1 の元箱(正確な元箱ではないが、US からの
輸送に使われた大きな段ボール箱)が発見された。うーん、これは神の啓示では
なかろうか。

追伸3: ST と特定の SP がバインドされているのもなんなので、ST を専用アンプに
接続してみた。これはなかなか良い。ST の On/Off も簡単に試せるし。
投入したアンプは、TA-F555ESXII の Ach。
Bch には RB-51 が接続されている。このアンプ、A+B もできるので、そこにすれば
RB-51 + FT17H にもなるという仕掛け。

追伸4: Vintage 120 と Quantum 607 の比較だが、オーケストラ物などのスケール感
では 607 に軍配。しかし、ストレートなボーカルもの(岩崎宏美とか)では 120 の
方が繊細で好みという結果。607 の低域をちょっと抑えるために、洗車用のスポンジ
を280円で購入して1/4に切り取って使ってみた。まだぼんついた感じがあるなぁ。
本質的に部屋の吸音処理/錯乱処理をする必要があるのかもしれない。
かくして、きりがないのだが、身震い/涙が出た時のことを思うとなかなか
やめられないのがこの趣味の恐ろしいところなのだなぁ、きっと…
Vintage 120 では何度もそれを味わった。
しかし、恐らく直感が重要。最初にだめと思ったものは根拠がなくても
なんども条件を変えて繰り返してもだめな気がする。
そういう意味では電源に手をいれるのは怖いんだよなぁ。

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FN1242A DAC

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というわけで、前のエントリーで撮影した FN1242A DAC (DAC1242-2)の前に
作成した DAC1242-1.5 が師匠の試聴のために旅立つことになった。
その前に記念撮影。
久々にこの DAC の音を聴いたが、DAC1242-2 と比べると正直、かなり劣る。
えええ??と思って、RMAA で特性測定をしてみたが、特性上は DAC1242-2よりも
むしろ、かなり良い(loop back に近い)。謎だ。特性がいかにあてにならない
ものなのかを思い知った気もする。
ま、それはさておいてこの違いがアナログ部がオペアンプのせいなのか、
電源部のせいなのかは定かではないが。
本当にこれを貸し出していいものかどうか迷ったが、師匠なら本質をつかんで
くれることだろう。
これを作成したのはかなり初期の頃で、今見ると部品選定にかなり文句を
つけたくなる部分が多い。(LPF の WIMA MKS とか)

しかし、まあ、今見返すとこの基板は三端子レギュレータを4つも使っている
んだなぁ…手を入れたくなってきたがまずは貸出。


DSC09467.JPG

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スーパーツイーター

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スーパーツイーターを導入してみた。
まずは、お試しでお気軽価格の FOSTEX FT17H という、片チャンネル 3,200円の
ものである(5KHz〜50KHz 96dB)。
クロスオーバーを 20KHz に設定して WIMA MKC4 1uF + -8dB の抵抗アッテネータで
本体のスピーカーとパラレルに接続。
Klipsche RB-51, Vandersteen 1, Magnat Vintage 120 それぞれに接続して
試してみたが、これが素晴らしく効果がある。
特に驚いたのは、Magnat。
これはもともとソフトドームツイーターが 32KHz まで伸びているのでほとんど効果が
ないだろうと思っていたのだが、結果は一番良かった。
ボーカルの定位が飛躍的に上がり、高域以外も粒立ちが良くなる印象だ。
特別印象深いのは、岩崎宏美や Nanci Griffith のハモリ系のボーカルが
艶かしくなるのと、ピアノの立ち上がりが小気味よい。
これはすごい…
ちょっと -8dB だと強すぎるかもしれないのでまだ微調整は必要だが、これは
病みつきになりそうだ。もっと高価な ST はどんな音がするのか興味が
出てきてしまった…
かくして、オーディオはきりがないのを再認識。


DSC09464.JPG

追伸: Magnat と Klipsche のユニットは色は違うのだが見た目がそっくり。
もしかすると OEM なのではないだろうか…

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PassLab B1 二号機

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先日のエントリーで書いた、B1 の二号機の基板だ。(完成形の予定)
写真的にはぼろぼろだが記録のために上げておく。
オリジナルからの変更点は、デカプリング左右共通で15000uFx2を、
左右独立の3300ufx8に。入力カプリングをMKC4 1uFに、出力カプリングを
MKC4 1uFx5な5uFに。(オリジナルは10uF)

電源は普通のトランス+TL431シャントレギュレータ(2SC5171)。
味付けの無い、ストレートな音で満足。ヌケが素晴らしい。


DSC09446.JPG

追伸:やはり、岩崎宏美は日本の宝だと思う。

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オーディオ

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オーディオ系の話も書いておかねば。
ここ半年くらい、すっかりはまっている。
オーディオの面白さは系統の何を変えても音が変わることと、自作ネタが
ふんだんにあるということなのだと思う。
入力側(DAC)から始まってプリアンプ、メインアンプ、スピーカーと出力系に
向かって自作/市販品をいろいろと試して来た。
私の性格もあって、いわゆるハイエンドオーディオな高価なものではなく、
各コンポーネントともに数万円のものをあれこれ試してみることになる。
これまでの結論では、当たり前ではあるが、一番音の違いを感じることができるのは
最後のスピーカーであることは再確認できた。が、アンプでも音は変わるし、
カプリングコンデンサでも変わる。微妙な差ではあるが。
ちなみに、まだ「電源ケーブル」「ルビジウム」系には手を染めていない。
これは老後の楽しみに取っておこう。

ちょっと前のSPシステム全景。
JBL の音を聴いてみたくなったので、ちょっと本流からは外れるが、A620 ベッキオ
をゲット(真ん中のブックシェルフ)。JBL 30 周年モデルとのことで期待したが
好みには合わなかった。確かに厚みというか暖かい音がするのだが、どうやら私は
クール系の方が好きなようだ。(写真は暖色系が好きなんだけどね)
その外側は今一番好みの Magnat Vintage 120。
6年くらい前に、2ch で絶賛されていたのを見て半信半疑で 44K で購入。
現在は ONKYO M-506R x 2 の bi-amp 接続で駆動している結果、非常に好みの
音で鳴っている。大編成クラシックにはちょっと難有りかもしれないが。
スペック上、ツイーターは 32KHz まで伸びている。このあたりが好みな
要因なのかもしれない。
一番外側は Vandersteen 1。国内ではあまりみかけないレアなスピーカーかも。
昔、オーディオユニオンお茶の水で音を聴いて、どうしても欲しくなって
US ebay.com で落札したもの。落札価格と国際送料がほぼ同額でくやしい思いをした。
このスピーカー見ての通り、特殊な外形で全面サランネットで覆われている。
さらに、このサランは底面で接着剤(モルトみたいな)で固定されているため
メンテナンスがかなり難しい。かなり古いスピーカーだが、音場は素晴らしい。
タイムドメインのはしりだと思う。

DSC04738.JPG

アンプ/CDP系の全景。
左側から上下の順に、SONY TA-F555ESXII, NEC A-10II, SONY SCD-XE600(改),
DENON DCD-1500AE, SONY TA-F555ESG, LUXMAN L-10, ONKYO M-506R,
Technics SE-A5, ONKYO M-506R, SONY TA-F555ESXII。
アンプ類はいずれも20〜30年前のビンテージものばかりだが、オークションでは
べらぼうに安い値段で取引されている。メーカーメンテナンスが終了している
関係もあるのだろう。が、私見では最近の10万円以下のアンプよりも良い音だと
思う。問題はいつ壊れても文句を言えないという点と、自分で修理するにしても
オリジナルパーツはかなり入手難であるという点。
しかも重い。だいたい、16Kg〜25Kgくらいだ。全体で 150Kg は確実に超えている。
ちょっと床が心配だ。
この中で M-506R は内部構造が非常に素直にできており、保守性が素晴らしく良い。
この点も気に入っている。逆は NEC A-10II だ。が、このアンプは濃密な音を
出してくれる。(本当に微妙な差なんだけどね)電源のコンセプトも気に入っている。
RESERVE II というネーミングなのだが、通常にブリッジ整流された脈流と
90度位相を変えた脈流を合わせることによって、脈流状態で、より DC に近い
電源を供給するというコンセプトだ。現代における、DC 給電に近いものを
感じるではないか。
スマートグリッドネタで家庭内 DC 給電が実現した暁には、ぜひ±40V くらいの
両電源を供給してほしい。メインアンプからトランスを追放できるのだから。


DSC04623.JPG

新潟精密の一粒玉、FN1242A を使ったDAC。お気に入り。
なぜこの会社が突然 DAC を作ったのか、なぜその直後に会社更生法手続きに
入ったのか、そしてなぜ今も供給が続いているのか、など、謎だらけの DAC だが
まあとにかく気に入っている。早く箱入れしてやらなければ。

DSC04624.JPG

Nelson Pass の、DIY Audio で紹介されていた、J-FET ソースフォロワー
一発のプリアンプというか、インピーダンスバッファ。B1 というコードだ。
最初はカプリング系に WIMA MKS を使って失敗(音が団子、ヌケ悪し)したが、
その後数々のコンデンサ遍歴を経て、WIMA MKC4 (ポリカーボネート)で
落ち着いた。この写真は試作一号機。完成形の二号機の写真は別途。
MKC4 1.0uF/63V は某所で@100円で入手できた。もう少し大量購入しておくべきか。
カプリングに使うとヌケ、粒立ちの良いコンデンサだと思う。

DSC04625.JPG

このスピーカーは一瞬だけうちにあった。
オークションで落としたものだが、片側のウーハーが焼き付いていた。即返品。
片側だけで聴いた印象では良かったので、いずれリベンジもあるかもしれない。
そういえばまだ返金してもらっていない気がする…

DSC04754.JPG

とりあえず、今回はここまで。

Magnat はかなり気に入ったので、年末休暇に向けて上位機種 Quantum 607 を
ドイツ ebay.de で落札、個人輸入代行で輸入中である。
なぜ ebay.de かと言うと、Magnat は現在ドイツ以外ではほとんど見かけることが
できないからだ。私見ではかなりコストパフォーマンスが高いと思うのだが
私の好みが特殊、ということだろうか。もちろん日本の代理店は今は(事実上)無い。

今回も商品代金と国際送料は半々くらいになる見込み。
が、いろいろと調べてみると海外のスピーカーを国内の代理店で購入すると
同じような値付けになっていることがわかったのでまあ、いいかと。
スピーカーを試聴無しに購入というのはかなりなリスクだがこれも一興。
さてさて、楽しみだ。

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